無風庵 クリニックで一服いかがですか

無風庵茶会クリニックで一服いかがですか

健幸談義

日時 毎月第2土曜日 17:00 ~ 19:00
場所 横倉クリニック(慶応大学東門前)
住所

〒108-0014

東京都港区5丁目13-13 サダカタビル 3F

アクセスはこちらから

亭主 横倉 恒風
申込

横倉クリニック受付けにて

Tel:03-3456-2705

参加費 10,000円
横倉先生 茶の湯

茶の湯の究極的な目標は、
心と心の交わりを茶の湯を通して 実現することです。

お茶碗

茶の湯では亭主は茶の湯の世界で客を迎えます。客は世間から身を守る鎧を着たまま俗の世界から来ます。客は手と口を蹲踞(つくばい)で清め、俗塵(ぞくじん)を洗い流して、躙口(ひじりぐち)を潜ることで、俗世の職業や立場という鎧を捨てて丸腰になって、茶の湯の世界へ頭を低くして入って行きます。戦国武将たちも刀を置き、大名、城主という立場から一個の人となって利休の茶室の中に入って行ったのです。

茶室は「囲い」といい、単に場を囲うだけではなく、世間の溢れる情報から一時的に切り離され、鎧を脱いだ心と身体をストレス社会から一時的に守ってくれるのが茶室です。そして鎧を脱ぎ自由になった心と身体で、宇宙空間のあらゆるものそして自分自身と向き合える場所が茶室です。茶室では場がきれいに清められ、それぞれのものが生き生きと組み合わされ、互いが引き立て合うように飾られ、亭主と客の呼吸と間合いがうまく計られ、すべてあるがまま自然に時と場が運ばれて行きます。

茶の湯の世界へ

飲食を基本とした茶の湯は、衣食住を通じた日常茶飯の生活文化全体、そして視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感にわたる感覚の全てに働きかける文化装置です。健幸外来の五感療法がそこに存在します。

現代の生活では、季節を感じることが「非日常」となったために茶室では季節感を演出し五感を心地よく刺激するようになりました。 生活文化が洗練させたものとして始まったのがお茶です。そこに生じる生活美こそが健幸外来でいう美学です。朝夕家族で囲む食卓、仕事や学業の合間など、空気のように呼吸している全てが、最終的に一碗のお茶に集約されて行きます。

日常茶飯の美学へ

ストレスの多い人ほど自分を愛するとか、自分を大切に扱うとか自分へのもてなし方を知らない人が多いです。自分を大切にすることに却って罪悪感すら持ってしまうのです。自分を大切に扱う時は自分の内側に入り込んで、自分の身体はいま自分にとって一番気持ちのいい姿勢でいるかしら?一番気持ちのいい服を着ているかしら?一番食べたいものを食べているかしら?脳で「快」を感じることこそ、疲弊脳から健幸脳になる第一歩です。茶室が最も心地よい場所なのは鎧を捨て、最も自分らしくいられる場所だからです。そのため茶道は本来の自分自身に研ぎ澄まされて行きます。

そして亭主のお点前はそれが一定の手順に従った美しい所作であることによって、迎えた客の心を落ち着かせ、一碗の茶に向かって意識を集中させて行きます。日頃人間同士を隔てている身体や言葉が一瞬取り払われて、心と心が直に繋がっていると感じられる瞬間が生じるのです。その瞬間を成就させるために茶事の場があり、日本人が2千年培って来た感性と美学が亭主の点てる一碗に集約されて行くのです。

生きるための美学

このように日常生活の中の人間関係や社会状況さらに自然環境まで取り込んだ日常茶飯の中で、
自分と向き合い、美学を追求したのが茶の湯です。
茶道は本来あるべき自分に戻ることができ、更に進化し研ぎ澄まされて行きます。
そこに生きるための美学が自然に生まれて来ます。